苗木の育て方

結実について（実がつくまでの年数目安）

オリーブは同じ品種の花粉では受精・結実しにくい品種が多いため、確実に果実を楽しむには2種類以上の品種を植える必要があります。実がつくまでの年数は品種、大きさで異なります。鉢植えの後の栽培と環境次第で1〜2年で実をつける場合もあります。サイズの違いは高さだけではなく、幹や枝がしっかり太く生命力が強いです。

ポットサイズ別の一般的年数目安

4.5号：4〜5年 / 7号：3〜4年 / 8号： 2〜3年 / 10号：1〜2年

栽培の適地

暖かく降雨量の少ない地域が適しています。オリーブは成長が速く、生命力の強い植物です。低温に比較的強く、−10℃の寒さでも耐えられるようです。雪も1週間ほどで溶ける様なら地植えできます。北は宮城県でも路地植えで実がついています。

鉢植えの場合

オリーブを育てる場所は日当たりと風通しの良い所がお勧めです。
東北など雪が多いところでしたら、鉢植えは冬の間は室内で管理してください。

地植えの場合

日当たりが良く、排水・保水性の良い土地を好みますが、やせ地でも育ちます。

植え替えについて

盛夏や厳冬期を避け、春3〜4月中、秋9〜10月中が植え替え時期です。盛夏や厳冬期でなければいつでも可能です。(東北地方ではこの中でもより暖かい時期に)

鉢植えの場合

ビニールポットのままでも育てられますが、植え替える場合は現在のポットよりひと回り大きい鉢をお選びください。
土は花と野菜用の土の良質のもの。
肥料は窒素、リン酸、カリの比率が同じもの。（例 10:10:10 化成肥料）
鉢底に大きめの赤玉土を敷き、水はけを良くします。（全てホームセンターで購入可）

地植えの場合

植え替え時期まではポット、鉢植えのままでお育てください。

植え替え時の注意点

根と土の間にすき間ができると、根が空気に触れたままとなり、その根は枯れてしまいます。これが原因で枯らしてしまう方が多いです。植え替えした時は土を締めるために、しつこいくらい水やりをしてください。

水やりについて

鉢植え、地植え共に水やりは土の表面が乾いたらたっぷり与える、乾いたら与えるの繰り返しが基本です。鉢植えの場合、夏などは乾くのが速いので、鉢の下から水が漏れだす程たっぷり与えてください。逆に梅雨の時期や、涼しくなって土が乾いていな時に水やりすると根腐れします。生き物ですので都度確認しながら与えてください。地植えの場合、植え替え後、活着するまではたっぷり水を与えますが、活着後は基本的に自然の雨に任せておけば大丈夫です。ただし花の開花の5〜6月、盛夏にかけては水不足の注意が必要です。

地植えの土作り

オリーブは土壌に対する適応能力が高く比較的どんな土地でも育つため、平常そのままでも問題ないです。より条件を良くしたい場合は、植え付け場所に植え穴を掘り(直径1m×深さ60-70cm)、掘り下げた穴に完熟堆肥10-20kg、溶リン2kgを入れ充分混ぜて埋め戻します。（全てホームセンターで購入可）